初心者ガイド > 呪文とアーツ
概要[]
キャラクターは各種の能力をもっており、それらを駆使して戦闘を有利に運ぶことができる。EQ2ではこの能力のことを、以下のいくつかの名で呼び習わす。
- コンバットアーツ
- コンバットアーツはファイターとスカウトが戦闘に用いる能力のこと。略してアーツと呼ばれる。ナレッジブック([K]キー)の「コンバットアーツ」のページを開くと見ることができる。ダメージを与えるアーツは、各クラスの主要能力値を上げることでそのダメージ量が上がり、対応する攻撃スキル(斬撃、打撃、刺突、遠隔)が高いと命中しやすくなる。ダメージを与えるアーツを使うと、自動でオートアタックも開始される。 アーツは詠唱妨害(インタラプト)されない。
- 呪文
- 呪文(スペル)はメイジとプリーストが使用できる。なおファイターのタウントなども呪文に分類されており、クルセイダーやバードなども呪文を得意とする。ナレッジブックの「呪文」のページを開くと見ることができる。アーツと同様の使い方をするが、各クラスの主要能力値を上げることでダメージ量が上がること、個別の呪文に対応するスキルを上げることでレジストされづらくなること、詠唱妨害(インタラプト)があり攻撃を受けながら詠唱するにはフォーカススキルを上げることが必要という違いがある。
- プリーストやメイジがダメージを与える呪文を使っても、オートアタックは始まらない。クルセイダーの場合はオートアタックも始まる。
- アビリティ
- アビリティはコンバットアーツでも呪文でもない能力全般を指す。ナレッジブックの最初のページで見ることができる。オートアタックや採集、スプリント、コールやバインドなど誰もが持つ能力のほか、アクティブ型のアチーブメントアビリティもここに分類される。
呪文やアーツはオートアタック(通常攻撃)をしながらでも使用可能。呪文とアーツはパワーを消費する。
なお、以下でアーツ、呪文、アビリティに共通の事柄については「アーツ等」とまとめて表記する
アーツと呪文の種類[]
アーツと呪文には以下のようなものがある。
- ダメージを与える
- 敵にダメージを与え、早く倒すためのもの。瞬間的にダメージを与えるものがDD、じわじわとダメージを与えていくものがDoTと呼ばれる。複数の敵を撃つためのものもある。
- 味方を強化する
- 自分やグループメンバーを強化し、通常の攻撃や呪文でより大きなダメージを与えたり、防御力を高めたり、その他いろいろな形で味方を強化するタイプのもの。「バフ(Buff)」と呼ばれる。詳しくはバッファーのページを参照。
- 敵を弱める
- 敵を弱めて、実力を発揮できないようにすることで戦闘を有利にするためのもの。「デバフ(Debuff)」と呼ばれる。詳しくはデバッファーのページを参照。
- ダメージを回復する
- 敵から受けたダメージを回復する。EQ2ではプリーストに分類される職業がこうした呪文を使う。ヒールにも、瞬間的に回復するもの、ダメージを防ぐためのもの、じわじわと回復するものなどいろいろな種類がある。倒れた仲間を復活させる呪文もここに含める。詳しくはヒーラーを参照。
- 敵を動けなくする
- 敵を弱めるの延長ではあるが、こちらは敵を完全に無力化するのを目的としている。眠らせて一切の攻撃をできなくする、足を止めて孤立させるなどして、複数かかってきた敵を1体ずつ相手にするためのものだ。詳しくはクラウドコントローラーを参照。
- 仲間を呼ぶ
- プレイヤーキャラクターと一緒に戦ってくれる仲間を呼ぶ呪文。EQ2では、一緒に戦ってくれるプレイヤーの動かさないキャラクターのことを「ペット」と呼ぶ。ペットは大きく、一時的に現れてすぐ消えるもの、集中力さえあればいつまでも存在し続けるものとに分かれる。また、敵をペットとして味方に引き込んでしまう呪文も存在する。このペットを扱うことを専門にしている職業もある。詳しくはペット職を参照。
対象[]
アーツ等は対象の違いによってアイコンの背景色で種類分けされている。
背景色 | 対象 |
---|---|
赤 | 敵単体 |
青 | 範囲内にいる全てのMob |
緑 | 敵エンカウンター全体 |
黄色 | 術者のみ |
金色 | グループ内の味方一人 |
紫 | グループ内の味方全員 |
アーツと呪文は各職業ごとに異なっているが、メイジ共通のものやクラス共通のものもある。そうしたアーツはファイター、スカウト、プリースト、メイジにまとめてある。
アーツ・呪文に関しては多数の略語が使われるので、それらについては用語集を参照。
アーツ・呪文を使う[]
アーツや呪文はレベル50まではナレッジブックに自動的に追加されていくが、NPC販売品やPC生産品、宝箱からのアイテムの場合は右クリックして「書き写す」必要がある。
実際に使用する時はナレッジブックをいちいち開いていると大変なので、ホットバーに登録しておき、ホットバーのアイコンをクリックすることで使用する。アーツ等が多くなるとクリックするのも大変になってくるが、キーボード上部の「1~0」とそのすぐ右の「-」「^」の12個のキーが、1番ホットバーの各ボタンに対応しているので、アーツ等を並べて順番に押して行くと連続してアーツや呪文が使える。
ホットバーに登録するには、ナレッジブックに登録されているアーツ/呪文のアイコンをホットバーにドラッグ&ドロップすればよい。
射程距離[]
アーツや呪文には射程距離(レンジ)があり、射程距離を超えた場所から使用することはできない。また視線が通らない場合も使用できない。いずれの場合も、ホットバーに置いたアーツや呪文のアイコンは暗くなり、この状況では使用できないことを教えてくれる。
詠唱時間(キャスト)と再使用時間(リキャスト)[]
アーツ/呪文には詠唱時間(CastTime)があり、詠唱が終わった時にアーツ/呪文がキャストされる。そして若干の硬直時間(RecoveryTime)(後述)が発生し、その後別のアーツ/呪文が使えるようになる。アーツ/呪文には再使用時間(RecastTime, ReuseTime)があり、この時間が経過しないと再び同じアーツ/呪文を使用することはできない。
ホットバーに置いたアーツや呪文のアイコンは、再使用待ち中は暗く表示され、再使用時間が経過するとキラリと光った後明るさを取り戻す。なお、ホットバーのアイコンから作ったマクロのアイコンも、作成元のアーツや呪文の再使用時間が経過したとき光って教えてくれる。
リカバリ(硬直時間)[]
マニュアル等には書かれていないが、アーツ等には詠唱の終了後、次の行動が可能になる前にわずかな行動不能時間、「リカバリタイム(硬直時間)」(以下リカバリ)というものが存在する。詠唱と次の行動にわずかな切れ目を感じるのはこのためである。このリカバリは、各アーツ等に記載がない場合一律0.5秒となっている。アーツ等にリカバリの秒数が指定されていることもあるが、稀である。
アチーブメントなどによって短縮できる場合もある。
共有タイマー[]
アーツや呪文の再使用時間は基本的に独立しているが、中には再使用時間が共有されているアーツや呪文も存在する。たとえば再使用時間が共有されているアーツAとアーツBがある場合、アーツAを使うとアーツBも使用不可になり、アーツAの再使用が可能になるまでアーツBは使えなくなるという動きをする。これを共有タイマーのアーツ/呪文と呼ぶ。
アップグレード(後述)前後のアーツや呪文が最もよく見かける例だが、意外なもの同士がタイマーを共有していることもあるので一応気にしておくとよい。
集中力[]
一部の呪文やアーツには「集中力(Concentration)」を使用するものがある。キャラクターは全部で5つの集中力スロットをもつ。つまり、集中力を1つ使う呪文/アーツは5つしか同時に使用することができない。集中力を使うものは、効果時間の長いBuffやペットなどがある。
キャンセル[]
詠唱中のスペルはジャンプしたり移動したりすると中断する。一部のスペルやアーツには詠唱中断しないものがあるが、座る([X]キー)と強制的に中断できる。
またBuffやDebuffなどの効果時間があるものを効果時間中にキャンセルしたいときは、維持ウィンドウにある該当アイコンを右クリックして「キャンセル」するとキャンセルされる。エフェクトウィンドウと維持ウィンドウを間違えないように注意すること。
インタラプト[]
呪文の詠唱中にダメージを受けると、詠唱妨害(インタラプト)される可能性がある。ダメージの種類は問われないので、DoTなどに影響されているとインタラプトと隣り合わせで呪文を唱えることになる。一方、アーツは詠唱妨害されない。この詠唱妨害を受けにくくするスキルが「フォーカス(focus)」スキルで、この値が高ければ詠唱が中断する可能性が低くなる。 このインタラプトを100%引き起こすアーツや呪文も多数存在する。
レジスト[]
全ての呪文は完全にレジストされる可能性がある。レジストされるとダメージや効果がまったく与えられない。逆に呪文が対象にレジストされなかった場合には、その呪文が持つ効果と効果時間が完璧に発揮される。(10秒スタンすると書いてあれば、必ず10秒間効果が続く)
レジストの確率は、レベル差、対象の各種耐性、詠唱者のスキル値、呪文の質(初級~グランドマスター)によって決まる。 アーツがレジストされることはない。アーツの追加効果が呪文扱いになっている場合は、その部分だけがレジストされることもある。その代わり、アーツは通常攻撃と同じく回避、受け流し、ブロック、逸らし、反撃によって無効化される可能性がある。
完全なレジストをされた呪文については再使用時間の優遇措置があり、3秒または元々の再使用時間のどちらか短いほうの時間が経過すると、すぐ再使用できるようになる。しかしアーツについては回避、受け流しなどで無効化されたとしても、このような優遇はされない。
先行入力[]
EQ2ではアーツ等の詠唱中に、詠唱が終わった瞬間に他のアーツ等を使用するための「予約をする」ことができる。これが先行入力だ。
詠唱がはじまると、詠唱時間ゲージがポップアップしてゲージが減っていく。この間に別のアーツを押すと先行入力がかかる。先行入力の受付が成立したアーツは、ホットバー上のアイコンが黄色く点滅する。この状態を、アーツ等を「先行入力のキュー(待ち行列)に入れる」と呼ぶ。キューに入ったアーツは、現在詠唱中のアーツの行使が終わり、硬直が解けるとすぐに詠唱が開始される。
キューに入れることができるアーツ等はひとつだけである。既にキューに何か入っているとき、他のアーツ等のアイコンを押すと、キューは最後に押したアーツ等で上書きされてしまう。すでにキューに入っているアーツ等を押した場合、キューイング(キューに入れること)がキャンセルされる。つまりEQ2では、アーツの連打はほとんどの場合よろしくない結果を生み、格闘ゲームのように、タイミングを計ってボタンを一度ずつ押すことが重要となる。
なお、使用するタイプのアイテムも詠唱時間を持っているが、キューに入れることはできない。
先行入力を使いこなすことは、ゲームの性質上、すべての職業のキャラクターにとって非常に重要なことだ。
MMO最強のエンカウンターに間違いない、ラグに対抗できる数少ない能力のひとつでもある。
エピックMobの無敵時間[]
エピックMobにはMezや窒息、幻惑、スタンなどは通常の効果時間の3分の1しか効果がない。(効果時間30秒のスペルならエピックの場合、効果時間10秒になる)
そしてそれらの効果に対する無敵時間が効果が切れたあと発生する。この時間は効果時間の3倍である。(効果時間30秒のスペルを使用したなら無敵時間は1分30秒になる)
アップグレード[]
キャラクターのレベルが上がると、アーツや呪文も効果の大きいものが使えるようになる。その中でも、以前使っていたアーツや呪文と内容はほぼ同じだが、その威力や性能が大きくなったり、追加の効果がついたりしたものを覚えることがある。これを アーツや呪文のアップグレード と呼ぶ。アップグレード後のアーツ等は、名称の末尾にギリシア数字が1ずつ増えていく。
例:インターセプト→インターセプトII→インターセプトIII
基本的に、レベル1からレベル14までに存在するアーツや呪文が、14レベル毎にアップグレードされる形になっている。拡張セットの古代スペルやアドベンチャーパックスペルのようにアップグレードのないものも存在するし、14レベル以外の間隔でアップグレードされるものも稀にある。 アップグレード後のアーツや呪文は、例外なく以前のものと再使用タイマーを共有しているので、両方を同時に使うことはできない。
アーツと呪文の等級[]
呪文やアーツはレベルアップとともに自動的に取得する。
呪文やアーツには等級があり、これらを上げることで強化することができる。
初級 | 自動で取得した呪文やアーツ |
ジャーニーマン | PC生産品(通常素材、基本レシピ) |
中級 | Mobからの宝箱 |
エキスパート | PC生産品(レア素材、応用レシピ) |
上級 | Mobからの鉄箱 |
グランドマスター | 専門化 |
リサーチアシスタント[]
無料でスペルのアップグレードをしてくれるリサーチアシスタントというシステムが導入されている。
PC生産品[]
PCはアーツと呪文の等級のうち、初級II?初級IV、および中級IIIが作成できる。中級IIIは主要素材にレア素材を使用して作成するもので、主要スペル/アーツの強化にちょうど良い。ブローカーで販売されていることは稀なので、生産職人のプレイヤーにレア素材持込で直接依頼するのがよい。
種類 | 生産職 | 使用する主要素材 |
---|---|---|
ファイター用アーツ | アルケミスト | 土 |
スカウト用アーツ | ジュエラー | 土 |
プリースト用呪文 | セイジ | 宝石 |
メイジ用呪文 | セイジ | 貴金属 |
一覧[]
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